7/31から8/7まで韓国の済州島にいた。と言っても観光などはまったくせずほとんど済州国立大学の寮の辺りにいたから、あんまり韓国にいたからどうということはないのだが。
フリーWiFiが充実していた
済州島では空港に着いてのち、ほとんどの場所で高速のフリーWiFiが利用できた。実に便利である一方、ほとんどがオープン状態なのはセキュリティ的にどうなのやら。海外旅行者としてはSIMを買う必要がないのはうれしいのだが(ちなみに韓国はSIMを買うのが日本と同様けっこう敷居が高い)。
思ったより日本に似た韓国料理
日本で暮らしていて韓国に行くと韓国料理というのはやはりいろいろ違うものである。いい悪いではなく、単に違う。個人的には味噌汁に唐辛子を入れるのは許しがたいのだが。
ところが、他国に住んでいて韓国に行くと、実は日本の料理と韓国の料理というのは案外似ているのだった。例えばどちらも酢をけっこう使う。これがタイ人にはけっこう苦手らしいのだが、いわゆる洋食っぽいメニューがけっこうある、というのも近い。
タイ人から「他はともかく、ご飯がおいしくない」と言われていて、ま、寮食だからだろうと思っていたのだが、行ってみると寮食の割にはそう味は悪くない。ま、選択肢がないというのが一番タイ人にはつらかったのかもしれないが、味のベクトルが日本と韓国は案外似ているのだということを再確認した。
ACアダプタがCタイプだった
韓国には来るのは六度目くらいのはずなのだがコンセントに悩んだ覚えがまったくなかったのと歴史的な面とから日本やアメリカと同じAタイプだと思い込んでいたのだが、実はCタイプだった。インドネシアと同じだ。
特に菓子はコピー商品が多い
反日嫌いの人が毛嫌いすることだが、韓国というのは少なくとも1990年代まで欧米だけでなく日本の商品をコピーするというのが当たり前にあった国だ。
その際に一手間加えるというか、自国消費者向けにアレンジする、というのをほとんどしなかったものがけっこうある。上で書いたが、日本のものをそっくり持ち込んで受け入れられるくらいには日韓の味覚は似ているということなのだろう。
森永のミルクキャラメル、エンゼルパイ、三幸製菓の雪の宿、そういったもののそっくり商品が商品名も変えて堂々と売っているのだった。数えるときりがないくらいにありそうである。どれも最近は日本に行っても食べないようなものが多かったので、そっくりだなぁ、と思いつつ食べただけのことだったが。
物価は総じて日本の7割からほぼ同等辺り
初めて韓国に行ったのは1990年2月のことだが、当時はタクシー等のサービス系料金が1/5、モノは1/2というのが相場だった。それから30年近く立ち、韓国は長足の発展を遂げ、日本は経済的に足踏みが続いた。一人当たりGDPではまだ多少の差はあるのだが、今回来るとたいていのもの・サービスの値段はそう変わらない。
反日と親日の狭間に
韓国というと反日・用日がすべてと思っている人が日本には増えてきているが、もちろんそんなことはない。確かに反日に凝り固まっている人は世代を超えて多いのだが、日本人というととりあえず親しみを感じる韓国人もまた少なくはない。個人的には韓国と関係が深まるというほどのことはない(K-POPやコスメ商品を別にすれば、東南アジアで韓国の人気はそう高くないので)のだが、日本人にとっては距離感を取りにくい国なのは確かである。
一方、韓国を観光旅行のあて先と考えると、よく言われることだが韓国というのは観光資源に乏しい。一度行くのはよいのだが、リピートしたくなる観光資源に欠けるのである。私の場合、済州島は今後も仕事で行く機会があると思うが、そこでしか食べられないものというのもないし、韓国に行ったからあれを買いたいというものもない。滞在して不便を感じることがないというのは大きなプラスだが。