ビリヤードキューのタップにはいろいろな種類があるが、繊維を固めた合成、一枚皮、積層型に概ね分かれる。積層型は1990年代以降に出てきたもので、だから使ったことがなかった。が、さすがにそろそろタップを変えたくなって、積層型の嚆矢であり、値段も一番こなれているKamuiタップを買ってみた。プラスチックの台座がついていてつけるのが容易ということになっているクリアタイプのSとMである。
South WestにSをつけてみるとなかなか心地がいい。で、調子に乗ってポータブルキューFit 2もMに替えてみた。固めになるMでもまぁ打感は悪くなかったのだが、一度ジャンプショットをしてみたら、そのあとすぐに外れてしまった。プラスチックの台座は残っていて要するにタップ本体部分が飛んだので、私の付け方が悪かったのではなく、ま、外れ品だった、ということである。2千円近くするものが付け替え早々に失われるのはけっこうショックなのだが、まぁ、しょうがない。
しかし、タップを付け替えてみると、押しにしても引きにしても無駄な力を入れようとして失敗していたのだなぁというのがよく分かる。まぁ、タップというのはキューの中で唯一ボールに当たる面なわけで、そんなところに安物使っていてはいかん、というひどく単純な話なのである。